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12 他者の苦悩を自分のものに  

私は、人々に大きな影響を与えていく偉大な宗教家とは、当時の人々の苦悩がそのまま己れ自身の苦悩と一つになっていく、従って己れの苦悩を克服したとき、それが同時に人々を苦悩から解放することにつながっていくという、そういう人物だと思っているのである。そして法然もまたその例にもれない。

(『法然』地獄の恐怖からの解放)

 法然は、必死の求道にもかかわらず、生死を解脱できず、下山して京都、奈良を旅します。そのなかで、庶民の苦しみを目の当たりにすることになります。

彼らは、物質的なものばかりでなく、「地獄への恐怖」といった精神的な苦悩にも喘いでおり、それはまた、学問のあった西行や源信にしても解決のできない恐れでもありました。

 法然自身このことに悩み、これをどう解決するか、それがすなわち自分も庶民も救うことになる、と考えたのでした。ここに井上神父は、パウロと共通の姿勢をみています。



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コメント

はじめまして。
浄土宗僧侶のいとーと申します。
かつて井上先生の『法然―イエスの面影をしのばせる人』 をブログで紹介したことがあります。
http://blog.livedoor.jp/kyoseidb/archives/50693693.html
本当に素晴らしい本でした。

特に浄土宗の学者さんでも
「延暦寺の僧徒による念仏停止運動によって、
法然上人がやむをえず書かされた」
とする場合がある
「七箇条起請文」(=「七箇条制誡」)を、
現代の宗教者たちが、宗教の別を問わず謙虚に耳を傾けるべき
「諸宗教の共存・共生の原理」
として位置付けておられるのには、本当に素晴らしいと思いました。

信仰というものを、机上の学問ではなく、生きた実践として取り組んでおられる井上先生だからこそ、
達することができた理解であると感動しています。

こちらも、また読ませていただきたいと思います。

いとー #vnptf3zk | URL
2007/04/26 22:27 | edit

いとー様

そちらのブログ拝見させていただきました。
井上師の本を、熱心に読んでいただけて、心より感謝申し上げます。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。

平田栄一 #oBO5MkqQ | URL
2007/04/27 17:04 | edit

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