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「豈」第四三号発表作品  

 「層雲」復帰二十句改       平田栄一

一陣の風以上の風が春を引っ張る

無口といって不機嫌なわけでもない目借時

無駄ばかりではない半生仕切り直しの春一番

血は愛より固い絆雌が雄を喰う

嘘ついてこんなに眠い夢の逆襲

昼夜逆転の子を叱り今日もはっきりしない天気

すっかり日が伸びて鍵穴に鍵するりと入る

どこにも落とし所のない話一番星出てきた

黄梅白梅桃の花いずれ良いこともあるさ

殊更寒い冬が過ぎて春が早そう

路地行く影につかず離れずついてくる猫で

この身たまさかと思えば何事も起こるまま

鶯枝から枝へ花こぼし告解の長い列

深山人影霧に溶けやがて沸き上がる声明

勤め上げた妻へ贈る花とて断然赤いのを買う

週末は早寝の枕もとラジオ小さくかけ放つ

春夕暮れ家々のアンテナが十字架

夏野にひとり思考の襞深くする

よく働きよく寝た雀の朝がうれしい

気がかり、それはそれとして初金のミサ




先日、いままでの句を整理してみました。結社・同人誌所属は次の通りです。

旧「層雲」1986.8~92.8(6年)
「層雲自由律」92.9~01.8(9年)
「豈」98.7~(8年)
「海程」02.1~02.9(9ヶ月)
「紫」02.10~05.12(3年)
新「層雲」復帰06.4~

こうしてみますと、旧層雲の方たちとは、あの不幸な分裂があった92.8以来ですから、14年ぶりということになりましょうか。しかし私自身としては、自由律からおよそ離れていたのは、01.8以来ですから、5年弱です。ずいぶん寄り道したなあ、とも思いますが、今はこの間、あちこち見てきて、勉強にもなったなあ、という気持ちでいます。
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