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『講座 日本のキリスト教芸術3 文学』より   

現在、活躍中の「自由律俳人」は平田栄一である。まずはその作品に目を向けたい。

  晩鐘のように母の小言を聞く

  夕べ鍵穴から預言者が出てゆく

  わが信は銀河を流る戸板なり

  ユダ知るや洗足の夜の帚星

  花咲き継ぎ人生き継ぎて神の業

  癒えぬまま秋夕暮れを主と泣きぬ

  迷いなく御国を目指し鳥渡る


平田栄一は一九五五年(昭和三〇年)に埼玉県に生まれ、慶應義塾大学商学部を卒業。埼玉県蓮田市に住み、県立高校の教諭をしている。現代俳句協会の会員。著書は『雨音のなかに--詩的短文の花束集』他多数にのぼる。

近著は『俳句でキリスト教』(サンパウロ)。平田は青年時代から井上洋治神父の指導を受け、カトリック教徒としての使命感をもって「自由律俳句」の普及を続けている。

俳句には“物事はひとたび退く(弛緩する)”ことによって完結するという原理が典型的に現れているように思います。」(『雨音のなかに』)

平田には

  沈黙や神の記憶に百合一輪

をはじめとする「有季定型俳句」も見られる。「自由律」だけにこだわらぬ柔軟性も彼の魅力となっている。

なお、右の句について「井上神父の<復活とは神の記憶に残ること>という言葉があります。沈黙しているように見える神も必ず全ての人々の人生を懐に抱いてくださいます」と説明している。

(以上、講座日本のキリスト教芸術(3)新堀邦司氏分担執筆「キリスト教俳句の系譜」168-9頁より引用)
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講座 日本のキリスト教芸術3 文学

http://www.bp.uccj.or.jp/book.php?CD=00611書中「詩歌」「キリスト教俳句の系譜」のなかで、「余白の風」にも投句くださっている新堀邦司氏が、平田栄一についても書いてくださっています(168-169頁)。以下、この本の

南無アッバ-俳句とキリスト教 | 2006/10/15 05:39

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