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平田栄一求道俳句1994年全作品  

1994年12月

いつでも開(あ)いてる図書館のたとえば午前三時の受付け

多作家某は軽い煙草に換えました

1994.11

御声 さやかに響くとき悪霊黙(もだ)す

祈り 仕えるべき命遣わす

福音 時満ちてとりどりの花咲かす

鳩 愛の形で降りてくる

川 先駆ける洗者の波しぶき

召命 網を捨て父を残し湖(うみ)は凪ぐ

四十日四十夜野獣と天使の交響曲

風(プネウマ)この身いただいたものばかり

都市 死んだ金魚はポリ袋で掬う

再開せねば!寒暖計の振れを見た

行季一杯の反古を掘り出す晩年

後頭部に近代化が棲む夏休み

椅子 百年の倦怠を運ぶ

リザーブは四角い顔のハム仲間

ペン/誰だ/歴史を喰ってるのは?

この夏しがみつくものがなければのりきれない

1994.09

都市生活者のどうにも四角い部屋だ

黙って呑んで不機嫌になる

汝と我の掛け合い歴史を刻んでる

捨てたはずのこだわり捨てきれず読みつぐ聖書(ほん)

またもや一日路を遠回り 夕べしずか

しょせんは一行の、人生を請け負う

初蝶はかんたんにめげたりいじけたり

闇/逆手にとる

1994.07

遅れていく時計を朝晩見やる

良い天気だなんでもないドラマを書きたくなった

眉間よせてハナミズキに吹かれている

粋がってここまで あとは流れるまま

よくのんだ あとはせっせいする

どこも痛くない今日の夕日

ランナーの脱け殻新宿某所お立ち台

パイル打つ/葦原まではとどくまい

1994.05

まだ来ない夜の雨音マロウドイン

明日来る約束を一雨毎の暖かさ

今を生きることば父母の恩に報いる詩(うた)

今はばたこうとする夢を追う

ことばよ、もう独り立ちするのか

あと一日は待つ一日が雨

テキストのないまま君を愛せるか

撫で肩の車が流行る逃避行

1994.03

須く黙すべし臨終の脱糞

早期教育のイロハ死に真似から

心中(しんじゅう)の断崖攀る木馬かな

床屋の椅子の上で堕ちる

泣き止まぬ児の背になぞる明朝体

もう決めたから終ったから今を生きる

終電白い山へ腹上死

夜毎あえぐ課長の口に薔薇を詰め

死魚掬う夜店の裏の大男

1994.01

流される流れる葦を見て帰る

陽を欲す向日葵の如夜を喘ぐ

霧深く棲む核家族の白い家

暴走する右脳老いた母と居て

カラオケ棺桶ひらがなの死

治療室から三つ編みにして出てくる

わが墓碑銘を嘆いてばかりはおれぬ

抱き癖ついたバラの始末に弱り果て
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