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日本人にわかるキリスト教を求めて

26May2012+011_convert_20120623181132_20120623222548.jpg井上洋治神父は、遠藤周作氏と共に、日本人の感性で正直に受けとめられるキリスト教を一生をかけて模索し、1986年「風の家」をはじめました。このサイトでは、「風の家」運動を引き継ぐ平田栄一が「求道俳句」ほか、日本人キリスト者の道を模索する試みを紹介していきます。お問い合わせ 略歴 著書

求道俳句誌「余白の風」第206号 2014年1月  

 *日本人の心の琴線にふれるイエスの顔を求め、福音を生きる
会員作品とエッセイ(*主宰コメント)

井口萬里子(三浦)
黙想の個室のわれと遠き灯と聖なるかなや夜半を覚めゐる
黙想の個室の窓より満月と杉木立みゆ更けて音なく

*共同の祈りとしてのミサとともに、個人的な祈りの時間を持つことはとても大切です。普段気がつかない「遠き灯」や「満月」「杉木立」までもが語りかけてくる。

魚住るみ子(練馬)
南無アッバ山茶花真白二人目の産月近きまご孫娘を労る
南無アッバ肩冷ゆる夜半目覚めたりアッバの祈りめつむりとなふ

*年明けに米寿を迎えられる由、おめでとうございます。私の亡父が米寿の祝いの時、まずは母に感謝の言葉を述べていたことを思い出します。どうぞいつまでもお元気で。

片岡惇子(名古屋)
真中に主が居て日溜り草の花
菊束ね天に香を放ちけり
落葉の全てが終り祈りの時
時雨るるや生かされ生きて生かされる
綿虫や主の招く門入りけり

*ひどいお風邪を召された由。その後いかがですか。①いつも「主」が中心にいる日常は、心も安定する。③「全て」が終わったように思える時こそ祈りの始まり。④「生かされる」ことと「生きる」こととが一致する瞬間。

佐藤淡丘(豊田)
この冬木早暁の月かかりけり
この道や冬満月の影や濃し
対岸の灯も瞬けり寒北斗
かそけしと落葉の人となりにけり
短日や老の繰り言メガネ拭く

 冬暁の天空は、なんと美しいことだろう。上弦の月に明けの星(金星)が、風鈴のように寄り添い神秘な輝きを放ってくれる。
 この神聖な光を体にくるみ、「南無アッバ」と唱え、大地に三度跳躍を繰り返すとき、心身共に、宙と一体化する感覚にとらわれるから不思議である。これを信仰というのでしょうかね。お笑い下さい。

*「会神の丘」では無限に俳句やアッバ讃句が生まれそうですね。そうした宗教体験は、「宙と一体化する感覚」と共に、淡丘さんの血肉となって信仰を成長させてくれるのだと思います。

瀧野悦子(京都)
リハビリの母と足踏み待降節
南無アッバ守護の天使と日向ぼこ
父と子と聖霊讃ふミサ始め
淑気満つ南無よアッバよLET IT BE
新しい年もよろしく南無アッバ

*④「南無よ」がユニーク。修辞的にはおかしいのですが、その心はよくわかります。私なども、よく「アッバさま」などと言ってしまうのですね。そのまま訳したら「おとうちゃんさま」ですから理屈では間違いでしょう。しかし祈り言葉は理屈ではありません。お任せの心から思わず出てくる言葉を大事にしたいと思います。「南無アッバ」「おみ風さま」・・・のように。

赤松久子(高知)
み恵みで旧友と会ふ秋の昼
友情に時の隔ては無かりけり
三日月の残れる朝に友想ふ
通院の道に深まる秋を見る
朝焼けや今日も飛び立つ鳥の群

昔のプロテスタントの友人が、東村山から訪ねて来てくれました。二人の体調と生活日程から、実際に会える瞬間があるなど奇跡としか思えず、「アッバは本当に必要なものはちゃんと与えて下さるのだ」と、しみじみ感じたことでした。

*お友達との再会を準備してくださったアッバ。その喜びと感謝の気持ちが御作に表れています。クリスマスカードありがとうございます。そこに記された一句も頂きました。

平田栄一(蓮田)
冬の空一人が逝きて一人あ生る
片言に読める福音日向ぼこ
倫理説く聖句は嫌い銀杏散る

寄贈誌より
「日矢」五八六、七号・新堀邦司
いくたびもベランダに立つ良夜かな
禁断のエデンの林檎甘かりし
訪ねたき人ひとりあり秋深む

*②「わかっちゃいるけど止められない」。人の業や欲望はどうにもならない。しかしそういう、どうしようもない私たちが構成するこの世を、アッバは裁かず「然り、よし!」とされた。

「こみち」二五九号・魚住るみ子
最高齢似顔絵受くる慶老会
山茶花のこぼるる真白病む便り

「驢馬」早見紀美恵
草萌や信じるもののあるように
緑陰や語らう友のありてこそ

日本人にわかるキリスト教を求めて

平田講座要約(第三〇回下~第三一回上)

賀正
本年も、この小さな紙面が皆様の祈りの場となりますよう、微力ながら努力して参ります。どうぞ今後とも求道俳句の普及にご協力ください。南無アッバ。

―――――「余白の風」入会案内―――――
*どなたでも参加できます。*年六回奇数月一〇日発行*投稿は原稿用紙使用。採否主宰一任
*締切=偶数月十日 *年会費千円(送料共)*ブログ「南無アッバを生きる」に掲載
*お問い合わせはサイドバーの余白メールへ。

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