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日本人にわかるキリスト教を求めて

26May2012+011_convert_20120623181132_20120623222548.jpg井上洋治神父は、遠藤周作氏と共に、日本人の感性で正直に受けとめられるキリスト教を一生をかけて模索し、1986年「風の家」をはじめました。このサイトでは、「風の家」運動を引き継ぐ平田栄一が「求道俳句」ほか、日本人キリスト者の道を模索する試みを紹介していきます。お問い合わせ 略歴 著書

第1回アッバ讃句コーナー(「風」第87号より連載開始)  

編集室からの要望により、このコーナーを新設し、担当させて頂くことになりました、平田です。よろしくお願い致します。
詩心と求道ということが古来、日本の伝統の中では切っても切れない、表裏一体の密接な関係にあったことは、井上神父も西行、芭蕉、良寛などをとりあげ、しばしば言及してきたところです。
神父ご自身も、

 朝 目覚め 命なりけり南無アッバ   (『南無の心に生きる』あとがき)
 自己嫌悪そっとさしだし南無アッバ       〃

などのアッバ讃句をはじめ、多くの詩を発表してきました。
そして、「風の家」運動が、井上神父から私たち在世間キリスト者にバトンタッチされようとしている今、イエス様、アッバを慕うすべての人が南無の心を育くむ具体的な活動が求められています。それはまた、わたしが提唱してきた求道詩歌運動の目指す所でもあります。その一つの具体的な試み、祈りの場としてこの「アッバ讃句コーナー」がお役に立てれば幸いです。皆様のアッバ讃句をお待ちしています。
では、さっそく今号の作品をご紹介しましょう。

ふりしきるふりしきる雪南無アッバ  石川れい子

「ふりしきる」のリフレインと五七五の定型感が、しんしんと降る雪のリズムを刻んでいます。「ふりしきる」をひらがなにしたところも、雪の純白や柔らかさを表現するには効果的ですね。この雪のように、アッバに無心に委ねる心を起こしたいものです。
種田山頭火の有名な句に、「生を明らめ死を明らむるは仏家一大事の因縁なり」(修証義)と詞書して
 生死のなかの雪ふりしきる  (大正一五年)
というのがあるのを思い出しました。

隠し味の塩になれよと説きたまふつつしみ歩まむ南無南無アッバ  魚住るみ子

「山上の説教」(『マタイによる福音書』五章)にまつわるアッバ讃歌としての短歌です。まさに「隠し味」が効いて、「つつしみ歩まむ」作者の人柄がよく出ています。ここでまた思い出される名句に、
勇気こそ地の塩なれや梅真白  中村草田男
というのがあるのですが、よくみるとこの『マタイ』の箇所は、

地の塩になれとは言わず地の塩であるとぞ言えりイエスは吾に  平田栄一

というように、〝おまえたちは、そのままで「地の塩」なんだよ〟とも読めるんですね。その「塩気」がなくなるのはたしかに問題ですが、だからといって偽善的に神様の前に、良い子に振る舞うのは本末転倒です。わたしたちの原点はどこまでも「アッバ!おとうさまー、よろしくお願します」という、アッバの御前に素直に頭を下げる者――あの「徴税人」(『ルカによる福音書』一八章)の祈りでありたいと思います。
以下、お寄せいただいた他の作品から選びます。俳句や短歌ははじめてという方は、どうぞ参考にしてみてください。

南無アッバ祈れば嬉し春の夜  藤田治子
暁の空に向かいて南無アッバ今日一日を委ねまつらん  佐藤悦子
闇ひらく神の光に春うらら  片岡惇子
春の星天の笑くぼとなりたまふ  佐藤淡丘
紅梅の幹も紅なり神の業  西川珪子
余生にも日の当たりけり帰り花  新堀邦司
初東風に雲満たされて波アッパ  河口儀子
本当のことはほんとに言えないの元気元気と強がりの君  瀧野悦子
夕焼けに満たされ帰る南無アッバ  井上文子
胸中に棲む人ひとり冬の銅鑼  大木孝子
日々の糧今日も賜る冬温し  長谷川末子
折り紙の朝顔咲ける老いの家  岩崎姫公子
アリョーシャの国へ白鳥帰りけり  広谷和文

 先ほども触れたアッバに対するわたしたちの態度と同様、アッバ讃句(歌)も上手下手を気にするのではなく、南無の心を第一として素直に表現してみましょう。
 ――アッバ讃句応募規定――
 井上神父の「アッバ讃句」にならい、皆さんの南無アッバの祈りを短い求道詩歌にしてお送りください。「~~南無アッバ」という形のほか、俳句・短歌・川柳・自由律・一行詩などでもけっこうです。(採否選者一任)

category: アッバ讃句コーナー

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