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平田栄一求道俳句2002年発表作品  

2002年12月

雷鳴聞く湯船に復活疑わず

辺境の月こそ光れ世の闇へ

花愛でる心は捨てず捨聖

出さぬまま褪せしハガキや酷暑病む

信仰とはたとえばレット・イット・ビー

狡猾なアガペに秋蝶身をゆだね

九・一の不安と希望神無月

2002.11

梅雨寒に救いの揺らぐ床の中

わが重荷の重荷とぞ秋の風

職業的笑い麗し死出の旅

算数を叱られてなお夏の雲

祭壇の隙間涼しき嗤いかな

暑さを言いドラマツルギー始まりぬ

会うてさて話す事なし聖母祭

2002.10

台風の目を突き鳥ら昇天す

秋深し空き箱ひとつ禅語めく

多発テロ葡萄の重さ手に余る

不定愁訴来てまたヨブ記読まんかな

一坪の驟雨の向こうの厠かな

神経の揺れ止まず冬止まりける

夕刻の寝覚め淋しき冬の窓

告解の列に背骨の軋みおり

気弱なる背骨伸ばして小春かな

無頼派の文体乱る初日記

キリストの爪先に吹く風温し

永遠(とわ)なれば待つことも無し冬の窓

和せぬまま別れし雲の速さかな

御言葉を紅葉に結ぶ風の家

主にゆだね死に切る祈り冬の月

苦も死をも救いの縁と為せし主よ

諦めも神の記憶にある晩夏

ゴルゴタの丘に焼きつく春の影

わが生の文体歪む春の月

音楽のように小言を聞いている

もう妥協しない五十へ春の河

喪服美人梅雨の晴れ間を漕ぐペダル

ボロ切れの如く夏猫昇天す

万象やキリストへ向く夏の空

晩秋の椅子の体温賜りぬ

春疲れ人名録の吾が名かな

神学論書き終え愛欲昂まりぬ

2002.07

無機物の笑いは永遠(とわ)に春日中

諦観や飲み屋の先の温き坂

2002.06

節煙を決めて冬至かぼちゃかな
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