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日本人にわかるキリスト教を求めて

26May2012+011_convert_20120623181132_20120623222548.jpg井上洋治神父は、遠藤周作氏と共に、日本人の感性で正直に受けとめられるキリスト教を一生をかけて模索し、1986年「風の家」をはじめました。このサイトでは、「風の家」運動を引き継ぐ平田栄一が「求道俳句」ほか、日本人キリスト者の道を模索する試みを紹介していきます。お問い合わせ 略歴 著書

(30)-28 他宗教に学ぶ  

ただ、話が少し戻りますが、井上神父は先の<旧約聖書と新約聖書の違い>の項で、

<キリスト教は、新約聖書の理解のために、この旧約聖書をユダヤ教から拝借しているのだ・・・・借りてきていながら、・・・・多分に自分流によんでいる・・・・キリスト教という信仰の立場からユダヤ教の聖書を読んでしまっているのだという自覚も、ユダヤ教の人たちのまえで素直にキリスト者は認めなければいけない>(一二〇頁)

と述べていたことにも注意しておきたいと思います。

ここには、キリスト教絶対優位の立場に立ってユダヤ教を見下すような姿勢はまったく見られません。

すでに、神ならぬ人間が、さまざまな宗教を比較し、その優劣を云々することの問題を検討しましたが(拙著『すべてはアッバの御手に』一〇〇頁「ヘリコプターのたとえ」以下参照)、ここでも、キリスト教の母体となったユダヤ教に対して、謙虚な物言い――姿勢が貫かれています。


他宗教から多くのことを学ぶ、という姿勢は、井上師に『法然』などの著書があることでも明らか。

しかしそれは、内容的に2つの宗教を足して2で割るというようなものではない。

あくもで、他宗教信仰者の「姿勢」に学ぶのである。

category: 連載「井上神父の言葉に出会う」

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