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日本人にわかるキリスト教を求めて

26May2012+011_convert_20120623181132_20120623222548.jpg井上洋治神父は、遠藤周作氏と共に、日本人の感性で正直に受けとめられるキリスト教を一生をかけて模索し、1986年「風の家」をはじめました。このサイトでは、「風の家」運動を引き継ぐ平田栄一が「求道俳句」ほか、日本人キリスト者の道を模索する試みを紹介していきます。お問い合わせ 略歴 著書

(30)-7 『風』第89号 井上洋治著『人はなぜ生きるか』における<「ファリサイ派の人と徴税人」のたとえ>をめぐって   

本稿では明治以降の道徳主義的なキリスト教の問題について縷々触れてきました(拙著『心の琴線に触れるイエス』第四章ほか)が、仏教学者・山折哲雄氏はこの点について、次のように述べています。

明治政府という世俗的権力は、キリスト教という宗教的権力の支配下に置かれかねないことを警戒し、その侵入を防ごうとした。

それゆえ、キリスト教を「宗教として」「そのまま」日本の近代社会に浸透させようとした内村鑑三は、「不敬事件」に象徴されるような壁にぶつかることになる。

(『日本人の宗教とは何か』「キリスト教の展開」二〇〇八年、太陽出版)


天皇制=世俗>宗教をめざす明治政府。
しかし、内村は純粋に、無邪気に、ノンポリ的に、キリスト教国を夢見ていたかもしれない。
不敬事件で見せた、頭を下げたような下げないような曖昧さは、そういう内村の戸惑いを象徴しているようにも思える。

category: 連載「井上神父の言葉に出会う」

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コメント

やっぱり行き着くところは南無アッバですね!

余白先生、こんばんは。
ホームページの新しいレイアウトも爽やかですてきです。

明治以降の日本のキリスト教が、道徳主義を全面に掲げたことが、我が国でのキリスト教の広まりにブレーキをかけたことは事実だと思います。
地方においてはなおさら、キリスト教のイメージは庶民にはなじみにくいものになっています。
「品行方正な、いいとこ奥さまのたしなみ」というような受け止め方が一般的です。
何か落ち度でもあれば、すぐさま「クリスチャンのくせに」という陰口が待っています。
しかしこれがイエスさまの本意ではないことは明らかです。
倫理的行為は、それ自体が宗教の目的なのではありません。
人間には「良心」が備わっていますから、倫理的に全うな行いをすれば、自ずと心も安らぎ充足します。
その結果として自信を持って明日への一歩を踏み出す力がみなぎり、倫理的行いに応えて対人関係も潤滑になり、さらに日々が楽しくなります。
あくまで宗教と道徳は違います。
その成果として心の安寧が得られ、生き生きとした日々を送ることができることが、その目標とするところなのではないかと思います。
あくまでイエスさまのお示し下さったお教えの目的の基本は、いついかなるときも、ひとりひとりが生き生きと日々を過ごせること。
道徳主義は、(もちろんとても大切ですが)決してキリスト教の必要条件ではなく、最終目標に到達するための一つの道と捉えても良いのではないかと思います。
しかし人生は、いつもうまく倫理的行いの連打という訳にもいきません。
井上神父さまのお教え下さる「アッバ」は、品行方正、倫理的に非の打ち所なく人生を貫こうとしても、そうも行かず、つまずき打ちひしがれる私たちの哀しみを、無条件にまず受け入れて下さる神さまです。
これこそが、道徳とも倫理ともちがう宗教の神髄。
井上神父さまの成し遂げられたお仕事のスケールの大きさを再認識するとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。
余白先生の日々のブログのおかげで、毎日少しずつ学びを続けることができます。
ほんとうにありがとうございます。
北陸は大雪、向こうひと月は雪との戦いです。
インフル流行の毎日、ご自愛下さい。

mitakaforest #XM8vAG0k | URL
2012/01/27 20:25 | edit

コメントありがとうございます。

いつもご覧くださり、励みになります。

道徳は社会生活に、まこと大切なことは確かなのですが、イエスのラディカルさというのは、そういうものを超えているような気がしてなりません。

井上神父の真意がどこまで自分に汲めるかわからないのですが、これからも自分にひきつけて、連載を続けて行く所存です。

南無アッバ

余白 #TnRKSvwo | URL
2012/01/27 23:48 | edit

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