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日本人にわかるキリスト教を求めて

26May2012+011_convert_20120623181132_20120623222548.jpg井上洋治神父は、遠藤周作氏と共に、日本人の感性で正直に受けとめられるキリスト教を一生をかけて模索し、1986年「風の家」をはじめました。このサイトでは、「風の家」運動を引き継ぐ平田栄一が「求道俳句」ほか、日本人キリスト者の道を模索する試みを紹介していきます。お問い合わせ 略歴 著書

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求道詩歌のすすめ-カトリック新聞記事から  

句作通して信仰養う
″求道詩歌″はキリストへの旅
(カトリック新聞2010年3月28日付第4045号。中央協著承第CS2010-1号)

信仰を俳句や短歌などに詠みながら、キリストという「道」を共に「求」め、祈り合おうと、埼玉県・川越教会の平田栄一さん(54)=写真=20年前に「求道(きゅうどう)詩歌」を創始した。

平田さんの試みは、キリスト教を日本文化に土着化させようという取り組みの一つ。
俳人でエッセイスト、そして高校教師の平田さんに話を聞いた。

平田さんが「求道詩歌」を始めたのは、26歳で洗礼を受けて五年後の-九八六年のことだ。

洗礼を受けたという感動はあったものの、日々、信仰生活を送っているという″実感″がわかなかった。

「信仰生活に祈りが必要だということは、頭では理解していましたが、具体的に祈ろうとするとどうにもうまくいかず長続きしませんでした。

信仰生活が行き詰まっていた時、私に洗礼を授けてくれた井上洋治神父(東京教区)の『道を求めるためには、まずは一つの型に入ることが必要』という言葉を思い出したのです。

そんな折、書店で出合ったのが、種田山頭火の句集でした」

俳句は元来、「楽しむもの」。
そこに「求道」というものを取り入れれば、楽しみなから、自然に心の糧を得る「修養」ができるのではないか、と平田さんは考えたのだ。

以来、句作を自らの求道形式、また祈りととらえて実践してきた。

例えばこんな具合だ。

「癒えぬまま秋夕暮れを主と泣きぬ」(定型)

「夕べ鍵穴から預言者が出てゆく」(自由律)

旬会報も発行

平田さんは、自由律俳句結社「層雲」に所属し、九○年には新人賞を受賞、その後、「層雲青年句会」を立ち上げ、
句会報も創刊。

自身が当初から貫いてきた「求道」精神を前面に打ち出し、2001年、同結社から独立した。

現在、句会報は「余白の風」(毎月発行A4判1枚両面刷)と改名、年会費二千円で、会員たちがインターネットや郵送で「求道詩歌」を投稿し、〝祈りの場″としている。

一般的に「キリスト教俳句」には、「教義を宣伝するもの」という伝道のイメージが付きまとってしまうが、平田さんが提唱する「求道詩歌」は、自分自身を含め、一人一人が「キリストという道(生き方)を探求する」旅人だという求道の姿勢を貫いたものだ。

「創作形式は、俳句、短歌、一行詩など、短詩系文学全般です。

句会報は、文学的興味だけではなく、キリストという道を求める人たちに開かれていて、詩と生き方の自由な探求の場になれば」と平田さんは話す。

「求道詩歌」の作り方としては、まず ①日々の信仰生活を、メモ形式で書き留めていく。

次に ②題材として聖書の一節をゆっくりと時間をかけて読む。

そして⑧自分の信仰や聖書の題材から感じ取ったものを、詩歌で表してみる。

「求道詩歌を日記として書くのも楽しいです。

経験の有無、上手下手、季語や定型などを気にせず、自由な気持ちで、まず一行作ってみる。

あれこれ思い巡らし、言葉を紡ぐ過程で、次第に神に自分を委ねる心が養われていくことが大事なのです。

そうであれば、結果的に作品化できなくてもいいと思っています」

また「求道詩歌」では、平田さんの著書『俳句でキリスト教』(サンパウロ)にもあるが、表面的には〝普通の詩歌″でも、求道者としてその作品の中に宗教性を見いだしながら読んでいくことができるという。

「遠藤周作さんや、井上神父は、日本人の心の琴線に触れるキリスト教の姿を模索し続けてきました。

求道詩歌も、日本人キリスト者が、俳句や短歌といった、日本文化の中で自分たちの信仰をどう表現していくかという意味で、キリスト教を日本文化の中で開花させていく運動の一つになり得ると思っています」

と平田さんは話していた。

category: 平田栄一求道詩歌(1)

thread: 求道詩歌

janre: 学問・文化・芸術

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