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第155号-作品とエッセイ2  

豊田市  佐藤淡丘

天狼の炯炯(けいけい)として霜夜守る

枝鳴らし闇夜に落つる木の実かな

裏山や鳥の貌してあけび視る

秋霖を運び自転車遠ざかる

ひたひたとさざなみしまゝ水澄めり


   闇夜もまたよし
 神は光と闇を分け、光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。(創世記一・五)
 午前四時半、表はまだ真っ暗、冬の星座が美しい。太極拳は一人芝居の丘を目指して我を急がせる。新月の頃は尚更足元が暗い。

 切り通しを抜けると丘の小さな広場に出る。星明りが頼りだ。遠くの街の灯が美しく輝く。
 身の周りの樹々は黒々と天を指し静寂が我を包む。

 「南無アッバ」を唱え、おもむろに太極拳を舞う。そして跪き、「どうかあなたの目を私の上にしばらくの間注いでください」と祈るのです。

 まさに神との一体感。闇がもたらす至神のひとときであります。

*いつもながら、淡丘さんの引きしまった句文が魅力的。何やら山水画を思わせる夜明けのひと時が、髣髴としてきます。アッバの風は、このモノクロの情景にこそ誘われて流れ来るように思います。

つづく
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